レーザー治療は一般的な臨床医学の現場から、アンチエイジングのための美容目的の治療に至るまで普及した感がありますが、特に注目を集めているのは高いシミの除去効果が認められていることです。
レーザー治療にはレーザーを照射する際の、強い痛みの対処が大きな問題でしたが、最近では痛みの少ないフラクショナルレーザーを導入するクリニックが増えてきました。
レーザー治療によるシミの除去治療の特徴や費用、治療期間等についての梗概を考えてみましょう。

シミにもいくつかの種類がありますが、代表的な老人性色素斑を例にとり、レーザーがシミに有効なメカニズムを抑えておきましょう。
シミの正体は皮膚の中に存在するメラニン細胞の増殖です。
人の肌は太陽光にさらされると、ダメージから肌を保護するためにメラノサイト細胞がメラニン色素を生成します。
メラニン色素は黒い色をしているので、凝集すると黒ずんできます。
このメラニン色素が集まったものがシミとして、私達が認識しているものです。

レーザー治療はシミの部分のみを焼き、新たな皮膚細胞に入れ替わらせる治療です。
レーザーはメラニン色素の黒い色素にだけ反応するので、レーザー治療を行うと効率的にシミが取り除かれるわけです。
治療期間ですが、レーザー照射自体は数分で終了しますが、色味の強さによっては数回必要な場合もあります。
レーザー治療後の皮膚はかさぶたとなって数日で剥がれ落ちますが、新しい肌は赤みを帯びているので、回りの皮膚と同化してきれいになるまでには3カ月程度必要です。

費用はどうでしょうか。
一部のシミ治療を除けば自費診療で行うのが一般的なので、公的保険が適用されないので全額自己負担となります。
実際の費用はシミの箇所や数、治療回数等によって幅があるので、平均的な相場を把握するのは困難ですが、一回の施術で2500-10000円ほどの価格帯が多いようです。
背中全体、顔全体等と治療範囲が広くなれば、当然費用は高額になります。
ただ顔や頬など希望者が多いパーツについては、費用を抑えているクリニックもあるようです。

レーザー治療のデメリットやリスクはある?

ところでレーザー治療のメリットやデメリットにはどの様なものがあるのでしょうか。
メリットとしては、短期間で治療効果が現れる上に除去効果も高いことを指摘できます。
特に色が濃いシミでも数回繰り返せば確実に除去効果を期待できるのは、シミに悩む方にとって、レーザー治療の大きなメリットです。

またレーザー治療はニキビ跡の除去にも効果を発揮します。
ニキビ跡では正常な傷の回復が阻害され、古い角質が残るなどの肌トラブルを抱えています。
ニキビ跡にフラクショナルレーザー等を照射することで角質を除去し、古い皮膚細胞から新しい組織への生まれ変わりを促進します。
従って、シミの除去とあわせて、ニキビ跡治療を同時に行うことも可能な点もメリットと言えるでしょう。

それではレーザー治療のデメリットには何があるのでしょうか。
デメリットとしては全てのシミの種類を取り除くことが出来るわけではないことが挙げられます。
特に中年以降の年代の女性に多い、肝斑にレーザー治療は効果が無いばかりか、むしろ悪化させてしまいます。

肝斑とは目の周りや、頬や口回りに多く発生するぼんやりした色合いのシミですが、左右対称なのが特徴です。
肝斑の発症には女性ホルモンによる影響を受ける側面が強く、加齢に伴う色素斑とは発生のメカニズムが異なるため、レーザー治療に向いていません。
またレーザー治療後は日光にさらさないように2週間程度絆創膏で保護したり、簡単な消毒など、治療後に若干ケアが必要な点もデメリットといえます。

それではレーザー治療の安全性はどうでしょうか。
シミ治療に使われるレーザー治療機器は安全性が高く、電気メスのように身体に電気を通すことも無いので、心臓に持病がある方、妊娠中のかたでも安全に使用できます。
また施術時には防護サングラスを使用するので、視力障害のリスクも無く、安全に治療を完遂できます。