温泉にはお湯につかることによるリラックス効果や温め効果、デトックス効果だけでなく、温泉に含まれる成分による効果効能があります。
昔から高血圧・胃潰瘍・リウマチに良いといわれてきましたが、最近では美肌効果も注目されています。

温泉の泉質は温泉法に定められた特定の18種類の物質の含まれる量などで9種類に分けられます。
また、性質は水質によってアルカリ性と酸性のふたつに分かれます。
その性質はph値で5段階に分けられ、ph値6~7.5が中性で、ph値3~6が弱酸性、ph値3以下は酸性、ph値7.5~8.5は弱アルカリ性、ph値8.5以上はアルカリ性です。

温泉に入ると肌がつるつるになる経験をした方も多いと思います。
これはアルカリ性の泉質は皮脂を溶かすので軟らかくなった角質が取れ、あかすりをした後のように肌がすべすべになります。
しかしあまりアルカリ性が強いと皮脂を取りすぎてしまい肌トラブルの元になるので、弱アルカリ性の水質の温泉がおすすめです。

また、酸性の温泉は肌の角質を剥がすピーリング効果があります。
アルカリ性と同じように美肌効果がありますが、刺激が強いため温泉成分を残さないようシャワーなどでしっかり流しましょう。

このように、温泉の性質ではアルカリ性、酸性のどちらも美肌効果があるといえます。
美人の湯といわれる美肌効果のある泉質は「アルカリ性単純温泉」「炭酸水素塩泉」「硫黄泉」です。

アルカリ性単純温泉
単純温泉とは成分が単一ということではなく、各成分の含有量が一定量に達しない温泉のことです。 成分が薄いので体に優しい温泉です。 アルカリ性の性質は先述したようにあかすり効果があります。
炭酸水素塩泉
炭酸水素塩泉は旧分類では重炭酸土類泉と重曹泉に分かれていました。 炭酸水素塩泉の中でも重曹泉に美肌効果がありますが、保湿する成分はないので湯上り後は乾燥に注意が必要です。
硫黄泉
硫黄泉は卵の腐ったようなにおいが特徴で苦手な人も多いかもしれませんが、皮膚の角質を溶かすピーリング効果やメラニンを分解する美白効果があります。 硫黄泉は皮膚疾患に効果を発揮しますが、刺激が強いためアトピーや敏感肌、乾燥肌の人は注意が必要です。

肌が弱い人は酸性の温泉は控えよう

ここまで、温泉の美肌効果を紹介してきましたが、すべての人に適しているわけではありません。
温泉の美肌効果はph値で表される水質や含有する成分とその量によってさまざまです。
温泉に入ってお肌がつるつるになったと感じる美肌効果は、アルカリ性温泉であれ酸性であれ、角質を取り除くあかすり効果によるものです。

アトピーや敏感肌、乾燥肌の人はもともと肌のバリア機能が低下した状態です。
角質が薄く刺激を受けやすくなっているのでお湯に浸かることによってヒリヒリしたり、皮脂を取りすぎて乾燥させてしまうなど、かえって肌トラブルを招くことになります。
アトピーや敏感肌の人におすすめな泉質は弱アルカリ性単純温泉です。
炭酸水素塩泉もアルカリ性のお湯が多いのでおすすめです。
アトピーや敏感肌など肌の弱い人は、弱アルカリ性単純泉や炭酸水素塩泉であっても温泉成分で肌荒れを起こしてしまうことがありますので、上がり湯やシャワーでしっかり洗い流してください。
また、湯上り後は化粧水や乳液でしっかり保湿しましょう。

硫黄泉に入る場合は肌に対する刺激が強いので、少しずつ様子をみながら入ったり長湯をしない、しっかりシャワーなどで流すことに気をつけてください。
酸性のお湯は殺菌効果も高い分刺激が強くなります。
健康な肌の人でも切り傷があった場合はヒリヒリと痛むほどです。
刺激に弱い敏感肌の人は避けたほうが無難な泉質です。
特にph値の低い強酸性のお湯は肌への負担が大きいのでアトピーや敏感肌など、肌が弱いと自覚している方はご法度です。

せっかく美肌効果を目的に温泉に入っても、成分が合わなかったりお湯の刺激でかえって肌トラブルを起こしてしまうことのないよう、泉質やph値もしっかりチャックしましょう。