私たちの身体は歳を重ねるごとにいたるところに不具合や悪い作用が起きてしまいます。
これは老化現象なのですが、それが最も顕著に表れてくるのが肌で、肌のターンオーバーが衰えてしまいます。
人と対面するとき、まず初めに目にするのが肌ですから、これが張りがあるのか、綺麗なのかによって他人からの印象が大きく変わってしまいます。
また、肌の調子が悪いと、外に出るのが億劫になってしまったりと、一日を活動的に過ごすことができません。

では、肌の調子を保つにはどのようなことをすればいいのでしょうか。
一般的に知られているエイジングケアとしては、化粧水を塗ったり、ビタミンをとることです。
これらは、昔からスキンケアの代表的なもので、特にビタミンをとることは、肌だけでなく全身に渡りアンチエイジング効果があるのですが、最近注目されているのがトラネキサム酸です。

トラネキサム酸とは?

医薬品 トラネキサム酸という言葉はあまり聞きなれないかもしれませんが、これはもともとは喉の痛みや腫れなど炎症や出血を抑えるものとして使われていました。
すなわち、止血作用と抗炎症作用を持っていたのです。
このことから、医療用医薬品としてよく使われていました。
この二つがトラネキサム酸の主な効用ですが、このほかにも効用があります。
それは、色素沈着抑制作用です。
実は、この作用が美白に効くことになるのですが、どのような仕組みで美白に効くのか見ていきましょう。

トラネキサム酸は、色々な効用がありますが、その根本的な原理としては、プラスミンという物質を抑制することにあります。
そのことが様々な効用を産み出しているのです。
ここでは、特に色素沈着抑制作用について見ていきます。
プラスミンは、皮膚の色素を沈着させる効果を持っていると言われています。
これがシミなどの原因となるのです。
例えば、日焼けをするとメラニンが作られて肌が黒くなります。
しばらくすると戻るのですが、プラスミンの効果により、黒くなった皮膚の一部の色素が沈着してしまうと、色が残ってしまいますので、これがシミになってしまい美白を作ることができません。
そこで、トラネキサム酸の効果により、プラスミンをブロックしますので、色素が沈着することなく美白を作ることができるのです。

以上のことが、トラネキサム酸が美白に良いと言われる基本的な作用です。
もう少し詳しく美白について考えてみましょう。

シミや黒ずみを消す方法や予防はいくらでもあります。
例えば、ビタミンを摂取することもシミ対策になります。
しかし、これは比較的初期の軽い症状のシミを除去するときにだけ効果があります。
治りにくいシミの一種として肝斑というものがあります。

肝斑とは、頬の左右に対象の形で同じような大きさでもやっとした色で現れるものです。
シミは豆粒のような大きさですが、肝斑は、頬に広範囲にくすんだ色で現れてしまいます。
肝斑が起こる原因は、シミの一種であるものの、女性ホルモンが関係していると言われています。
例えば、精神的なストレスや妊娠がきっかけで起こることもあり、それぞれの環境によって発生することが多いのです。
肝斑は、通常のシミ対策のように市販のシミ取りやビタミン剤で治すことは難しいので、自分では治療しにくい症状と言えます。
このような症状にもトラネキサム酸は効果を発揮します。
これは、医学的にも認められており、高い改善効果があると発表されています。

トラネキサム酸は肝斑にも効く

トラネキサム酸は、肝斑に対してどれくらいの効果を発揮するのかについては、多少の個人差はあるものの、おおむね数か月で高い効果がでると考えられています。
早い人では、1か月ほど服用を続けていると、だんだんと頬の色が薄くなって、元の肌色に戻っていきます。

ただし、治療を続けている際にもスキンケアは十分に実施しなければいけません。
確かに肝斑は女性ホルモンの影響が大きいと言われていますが、日焼けなどによる色素沈着も原因の一つと考えられているからです。
ですから、トラネキサム酸を服用しているからと言って、スキンケアを怠ってはいけません。
治療中はできるかぎり日焼けを避けるようにして、ビタミンなどの栄養素をしっかりと摂取することを心がけましょう。
以上のことから、トラネキサム酸は肌に有効な成分が配合されているのです。
肌に困っている人がいれば、服用を検討してみてはいかがでしょうか。

つまり、当初は美容の薬として開発されたのではなく、一般の病気用の薬として開発されたのです。
しかし、近年はシミや肝斑の治療薬として注目されています。
これまでも長い間、他の用途として使われてきた医薬品ですので、安心して使用することができます。

では、なぜトラネキサム酸は美肌に対してどのような効果を及ぼすのでしょうか。

トラネキサム酸を含むトランシーノ錠の実力とは?

美白の女性 トラネキサム酸は美白効果があるということが分かりましたが、トラネキサム酸を単独で購入することはできません。
これは医療用医薬品だからです。
そこで、トラネキサム酸を含むトランシーノ錠というものが開発されています。

トランシーノ錠は、トラネキサム酸を主成分として配合していますが、システィンやビタミンも合わせて配合したOTC医薬品です。
トランシーノ錠は、肝斑を治す薬として開発されており、肝斑に対して高い効果を発揮するものとして期待されています。
トラネキサム酸だけではなく、システィンとビタミンを配合していることにより、それぞれが肝斑に対して色素を抑える効果を持っているのですが、どれほどの実力があるのでしょうか。

トラネキサム酸
トラネキサム酸での説明でも紹介した通り、トラネキサム酸は肝斑に高い効果を発揮します。 肝斑の発生原因ですが、女性ホルモンの影響もありますが、外部の様々な刺激によっても起こります。 メラノサイト活性化因子が色素細胞に作用して、メラニンの発生を活発にすることで色素が着いた肌になってしまうと考えられています。 プラスミンはメラノサイト活性化因子をさらに活発にするのですが、トラネキサム酸はプラスミンを抑制します。 このブロック作用によって、メラニンの発生をブロックすることができるので、肝斑の発生を阻害することができると考えられています。
システィン
トラネキサム酸は、メラニンを抑える効果があるのですが、このメラニンはチロシナーゼという酵素により作られるのです。 そこで、このチロシナーゼという酵素を抑えるのがシスティンなのです。 トラネキサム酸とは違ったアプローチによってメラニンの発生をブロックするのがシスティンです。 他の作用として、チロシナーゼそのものの発生をブロックしたり、皮膚の新陳代謝を促進して、ターンオーバーを活発にすることで、発生されてしまったメラニンを老廃物として排出する作用もあります。
ビタミンC
ビタミンCの場合は、トラネキサム酸とシスティンとは働きが異なり、メラニンの生成をブロックするのではなく、作られたメラニンに対して活性化を阻害する作用を持っています。 つまり、すでに蓄積されてしまったメラニンに直接作用して、皮膚の色を元に戻す働きやターンオーバーの促進を持っているのです。

以上のことから、トランシーノ錠は、3つの成分が含まれているのですが、この3つの成分が相互に働くことによって、肝斑に対して大きな効果を出すのです。
では、トランシーノ錠はどのように服用すれば効果が出るのでしょうか。

トランシーノ錠は錠剤で、毎日服用することを推奨して作られています。 一回に対して2錠服用し、一日に二回服用します。
つまり、朝と晩だけ服用すればいいので、昼に服用する必要はありません。
仕事をしていたり外出していることが多い昼には服用を忘れてしまうことがありますが、昼に服用する必要は無いため、忘れることを気にすることなく継続して服用することができます。
トランシーノ錠は2014年に改定が行われ、有効成分が多くなりました。
そのおかげで効果もより早くでるものとなっています。

実際に使用された方のデータを見てみると、ほとんどの方に開始早々効果が現れているのが分かります。
例えば、開始わずか2週間で30%もの人に改善傾向が見られています。
4週間では過半数の効果が出ており、8週間を経過すると、8割以上の方に効果が出ています。
これらは症状の状態により個人差があると考えられますが、ほとんどの人に効果が出ているということは、トラネキサム酸に肝斑を抑える実力が相当数あると考えることができます。
このほかに、7割以上の方がシミが目立たなくなったり肌の感じが明るくなったと答えていることから、肌のケアやターンオーバーそのものにも高い効果を出していると言えます。

トランシーノ錠に副作用はないのか?

トランシーノ錠には、肝斑の治療からスキンケア、さらに肌のターンオーバーの改善など多くの作用があります。
これだけを見ると、万能の薬のように思えますが、薬についてつきものなのが、副作用です。
では、トランシーノ錠に副作用はあるのかどうか見ていきましょう。

まず、トランシーノ錠を服用する際には、これは医薬品だということを念頭に置きましょう。
単なる風邪薬のようなものではなく、第一類医薬品ですので、副作用が起きるリスクは高いのです。

副作用が起きる可能性がありながら、服用をするのは個人の自由なのですが、本当にトランシーノ錠を服用しなければいけない理由があるのかどうか考える必要があります。
トランシーノ錠は肝斑を治療するために服用するものです。
ただ単にシミを治したいからという理由だけでトランシーノ錠を服用することはあまりにもリスクをとりすぎていると考えることができます。
シミを除去するためには、何も医薬品に頼らなくてもいくらでも方法はあります。
できる限りリスクが少ない方法をとるほうが賢明でしょう。
あくまでも、トランシーノ錠は肝斑を治療するための薬なのです。

では、トランシーノ錠の副作用としてどのようなものが出ると報告されているのでしょうか。
発疹、かゆみ、嘔吐、胸やけ、下痢などの症状が出る可能性があると報告されています。
このような症状が出てしまった時は、トランシーノ錠が体に合わないということが考えられますので、医師に相談したほうがいいでしょう。

トランシーノ錠は肝斑が出たときに服用をすると効果が出るのですが、それが肝斑なのか単なるシミなのか、それとも疲労で顔色が悪いだけなのか素人が判断することはできません。
そもそも肝斑というものは、はっきりと症状が出るものとなんとなく色がおかしいと感じるものまで様々なケースがあります。
もし肝斑ではないのに副作用が発生する可能性のある薬を服用してしまっては、ただリスクだけ被っているだけで何ら良いことはありません。
副作用が起きるケースはそれほど多くは無いにしろ、薬ですので、胃には多少なりとも負荷はかかっています。
ですから、服用を開始するかどうかについては、医師に相談して大丈夫だと分かった時点で服用することをおすすめします。

副作用が出るのをできるだけ防ぐには?

医師や専門家に相談して服用をしても大丈夫だという言葉をもらったら、あとはそれほど気にする必要はありません。
医薬品といえども、市販で購入できる一般的な薬なので、強烈な薬ではないからです。
ただし、服用のルールはきちんと守る必要があります。
パッケージ通りだと、現在は一日二回の服用となっています。
これをもっと早く治療したいからといって、三回に増やすことはやめましょう。
あくまでも定められた量を守らなければいけません。

副作用が起きることを防ぐためには、定められた量を守ることが重要で、その他には二か月の服用を上限にしなければいけません。
これは、二か月以上使用すると危険というわけではありません。
これは、製薬会社の方で二か月までのデータしかとっていないからです。
おおむね二か月で効果が出ていますので、二か月でテストを打ち切りにしており、そこから先の状態については分からないのです。
ですから二か月使用して効果が出ているので、もっと使いたいと思っても一旦服用をストップしなければいけません。
そして、一か月の休みを挟んだのちにまた再開しましょう。
この再開でも二か月が限度です。
ここで、一か月の休みの間に症状が悪化しないか不安になるかもしれません。
その間でもビタミンとシスティンについては副作用が発生する可能性がないので、摂取しても大丈夫です。

このようにトランシーノ錠には確かに副作用が出ることも報告されていますが、それほど深刻に考える必要はありません。
ただし、気になることや異変を感じたらすぐに専門家の指示を仰ぐことが必要です。